神事と解説

神迎祭(かみむかえさい)

神迎祭をモチーフにしたレリーフ

全国の神々が集まる縁結び会議のお祭

神迎の道を歩く行列

旧暦の十月、他地域では神様が留守になるので神無月といいますが、ここ出雲では神在月と呼びます。

そして全国の八百万の神々が出雲大社に集まられ、諸々の事、特に人々の縁に関することを会議される、と言い伝えられています。

出雲の各神社では

神迎祭(かみむかえさい)」に始まり、

神在祭(かみありさい)

そして、全国に神々をお見送りする「神等去出祭(からさでさい)

が行われます。

稲佐の浜での神迎神事

旧暦の十月十日の夜(平成26年は12月1日)、出雲大社の西の稲佐の浜において神迎神事が行われ、龍蛇神の先導の元、八百万の神々は出雲にお着きになります。

それより1週間大国主大神の元で会議をされ、旧暦十月十七日に出雲大社をお発ちになります。


来年のご縁が決まる場所

上の宮

出雲大社に八百万の神様が集まって来年の縁結びの話し合いをするということで、神様方の泊まる宿舎も境内にあるのですが、お話し合いをされる会場はここではなく、出雲大社から稲佐の浜へ向かって行く途中にある「上の宮」が会議場です。

神在月のときに参拝するときは、この上の宮を忘れずに参拝しましょう。

神々がたくさんいらっしゃる前での礼拝を忘れずに!


このスポットを訪れた人の声

全国の神様が出雲にお集まりになるということで、ご縁をいただくにはこの時期に行った方がいいと聞いて、仕事を休んで友達と二人で行きました。

神迎祭からスタートすると聞いて、これはこの日に行かなければと思い立ちました。そこで調べると旧暦の10月10日と書いてありましたが、毎年日にちが違うことを知り、ちょっと焦りました。 次に飛行機のチケットもなかなかとれず、こんなに人気だなんて思っている以上に凄いことなんだと改めて思いました。結局、飛行機は断念し友達とは夜行バスで行くことにしました。

神迎祭神事は、その日の夕方7時からスタートということでしたが既に5時過ぎには浜辺に人が集まり始めていました。季節柄、ダウンを着込んで来ていたのですが気温がどんどん下がってきてカイロ等もあった方がいいと思いました。しかも小雨が降り始めて、ますます冷たくなってきました。

いよいよ神事が始まると、不思議なことに雨がやんだのです。

月まででて本当に驚きました。これまでの寒さはふっとぶような、厳かで清らかな神事に自分の穢れも取り除かれたような錯覚に陥りました。白い布で覆われた神様の行列が目の前を横切るとぞくっと鳥肌がたちました。 浜辺から神迎の道を通って、出雲大社へ神様と一緒に向かいました。明りのない道を大勢の人が歩くのですが、なんだかここだけ世界が違っている様な気がしました。

出雲大社へ着くと神様がお入りになり、この1週間お泊まりになられると 聞きました。翌日は、朝の9時から神在神事でした。ちょっと昨日の疲れもありましたが、やはりどうせならこの神事にも参加された方がいいと思います。私たちはこの神事を最後に帰路に向かう予定にしていました。縁結び大祭というのがあることをこの場で知り、友達と来年は参加しようと話しました。

ご利益はきっとあると思います。それが何かは目には見えませんが、どこかで神様のお陰を頂いていると思います。次は飛行機とお金と休暇をしっかり取って、また出雲大社でご利益を頂きたいと思います。 (Fさま2012/12)

所在地と周辺スポット


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アクセスガイド

神迎祭観光の交通手段に困ったら…