出雲神話とゆかりの地

韓竈神社(からかまじんじゃ)

主祭神名須佐之男命
ヨミスサノヲノミコト
このスポットのご利益縁結び
韓竃神社祠
韓竃神社祠
神社前の岩場入口
神社前の岩場入口
鳥居
鳥居
急峻な石段
急峻な石段

このスポットについて

スサノヲノミコトと鉄の文化

高所恐怖症と肥満の方、ハイヒールをお召しの方は、ちょっと参拝は厳しいかも知れません。 けれど参拝者が後を絶たない韓竈神社。

駐車場から清々しい木立の木漏れ日の中で心を照らされ、しっとりとしたシダの群生の中を静かに歩くと、それだけでこころが洗われ落ち着きます。

韓竈神社の建立は不詳ですが、非常に古い由緒を持つ神社といわれています。社名のカラカマは朝鮮から渡来した「釜」を意味するとされ、祭神のスサノヲノミコト御子神(イソタケルノミコト)と共に新羅に渡り、日本の「植林法」の伝授と「鉄器文化」を開拓されたと伝えられています。 斐伊川をよく見てみると砂地の中に黒いものが見えますが、これは砂鉄です。これはこの出雲は鉄が多く取れることを示します。今も出雲の野山にはこの鉄を作るタタラ場の跡が多く残っています。

江戸時代に松江藩士が編集した地方紙「雲陽詩」(1717年)には、 「スサノヲノミコトが乗り給いし船なりとて、二間四方ほどの平石あり、これを「岩船」という。この岩は本社の上へ西方より屋根の如くさしかざしたる故に、雨露も当たらず世俗に「屋方石」という。又、岩船のつづきに周二丈余り、高さ六間ほどの丸木立岩あり、これを「帆柱石」という。」 と記されています。 鉄が多いこの地を見据えて、鉄製を進めようとすれば多くの樹を必要とします。そのために植林を進めて、この地を豊かにしようという壮大なスサノヲノミコトの力と影響を物語っています。

そうしたスサノヲノミコトの偉業とロマンの跡がこの韓竈神社には感じられます。

子宝に恵まれると伝えられる神社

岩船

スサノヲノミコトが新羅に渡るときに乗ったとされる「岩船」として大きな平石があり、この岩の続きにある大きな丸い岩を帆柱岩として船をすすめ、この地に天降りしたと伝えられています。

鳥居から、がたがたの石段が延々と続きます。韓竈神社は新羅から国引きした土地にあり、神社までの道程は荒く神社の入口は数十センチしかない岩穴になっています。

参道を登ったら大きな岩の割れ目の間を通ります。ここは女性の産道に見立てられ、子宝に恵まれるという言い伝えがあります。


なかなか辿り着けない神秘の場所

神社前の岩間

参道は非常に急な階段山道を約30分程度歩きます。 その後、約40センチの岩の間を通らなければ、お社までは辿り着けない場所にある神社です。

神秘的なパワースポットとして、人気の高い神社なのですが、地元民でも迷ってしまう分かりづらい場所にあります。

また公共交通機関では辿りつけない、うっそうとした山中にある神社です。 小人数だとちょっと怖い場所と言えるでしょうか。

韓竈神社はとてもパワーの強い神社と言われており、日頃抱えているストレスや不安・迷いなどをリセットするには、最適の場所です。


このスポットを訪れた人の声

私はただ連れて行っただけですが、一度タクシーのドライバーさんが案内しているところを見ましたが、やっぱりキチンとガイドがあるといいですね。思わず私たちもついて行ってお話に聞き入りました。

どうせ参るのならご利益や神様のことやいろんなことを説明してもらった方がいいなと思いました。

私は何度も参拝していますが、靴は歩きやすくて滑りにくものでないと危ないです。

前日に雨でも降っているとぬかるんだり、岩が濡れていたり、また苔蒸しているところは滑りやすいです。一度友達が何を思ったのかハイヒールにミニスカートで来た時は、本当に困りました。気をつけましょう! (Kさま2013/5)

所在地と周辺スポット


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境内マップ


アクセスガイド

一畑電車 雲州平田駅から車で25分

韓竈神社観光の交通手段に困ったら…