八束水臣津野命(ヤツカミズオミツノミコト)が国引きを終わったとき、国庁のあった大草・佐久佐辺りで「今は国引きおえつ」と国引きの終了宣言をしたと言われています。この終了宣言の際、「意恵・オエ」と仰られながら杖をつきたてると、その場所には草木が生い茂ったそうで、東出雲の「意宇の森」になったと伝えられています。
客の森には推定500年とされるタブの木、エノキ、ヤマモモの木があり、10月1日に祭りがあり、幣串三六本、樫の葉に盛られたシトギ餅三六箇が供えられ注連縄が巡られています。 この場所が条里制の測量の起点とする説もあります。
タクシーのドライバーさんに意宇の森について、聞かなければ全然わかりませんでした。 車内で出雲神話についてお聞きし、不思議な話だけれどこの現代にはないなと思っていたら、 目の前に見えてきて驚きました。 神様がいた時代はここはきっと広い原っぱで、 森としてふさわしい大きなものだったかもしれないと想像できました。 これが現代の私たちも見ることができることは、不思議でありこれもご縁かと思っています。(T.Nさま2014/3)
客の森:一畑バス(八雲線)大庭十字路 東へ徒歩25分、百足山:JR東松江駅から南に20分、八幡森:一畑バス(八雲線)風土記の丘入口 東へ徒歩15分