天照大神(アマテラスオオミカミ)より、国譲りの使命を受けた建御雷神(タケミカヅチ)が大国主神(オオクニヌシノカミ)と対面した場所です。 また旧暦の10月10日には、出雲大社に集まる全国の神々がこの浜から出雲へ上陸すると伝えられ、今なお神迎えの神事が行われる出雲のパワースポットの一つです。 冬は荒れ狂う日本海の厳しさが感じられ、夏の穏やかな表情とは異なり見応えを感じます。
稲佐の浜から少し離れた民家の庭先にある、屏風を立てた様な岩。
この岩陰でオオクニヌシノカミが国譲りの話合いをされたと伝えられています。
稲佐の浜に一際目立つ丸い島があります。
古くは「沖御前」といい、遥か沖にあったといわれています。
昭和60年前後までは、島の前まで波が打ち寄せていましたが、近年急に砂浜が広がり、現在では島の前まで歩いていけるようになりました。 神仏習合のころには、「弁財天」が祀られていましたが、今は豊玉毘古命(トヨタマヒコノミコト)が祀られています。
大社町の住民は毎月1日の日の早朝、稲佐の浜で海水を汲み、それから出雲大社、荒神社に参拝します。
その際、汲んだ海水を笹の葉で神前と自分の体に撒いて清めます。
その後、自宅に持ち帰り家族・玄関・神棚・仏壇などに撒いて清めます。昔から代々続けられる、地元大社の民間風習が今も続いています。
日本のなぎさ100選にも選ばれ、白砂青松の景観は美しく、夏は海水浴客で賑わいます。
○出雲大社から西へ徒歩5分○一畑バス日御碕線海岸入口下車西へ徒歩2分