出雲神話とゆかりの地

須佐神社(すさじんじゃ)

主祭神名須佐之男命
ヨミスサノヲノミコト
このスポットのご利益縁結び、良縁成就、夫婦円満、子授・安産、除災招福、諸願成就、良縁、子孫繁栄、家内安全、諸障退散
合祀・配祀神名櫛名田比売命、足名椎命、手名椎命
ヨミクシナダヒメ、アシナヅチ、テナヅチ
拝殿
拝殿
一の鳥居
塩の井
神楽殿
須佐大宮鳥居
正面二の鳥居
本殿

主祭神について

須佐之男命(スサノヲノミコト)

日本神話に出てくる神で、とてもユニークな性格の持ち主です。

その性格とは、海原を治めるよう命じられた時、母がいる根の堅州国に行きたいと泣き叫ぶ子供のような一面や、神々の生まれ出る場所である高天原で数々の罪を犯し、騒ぎを起こして、姉の天照大神(アマテラスオオミカミ)によって追放されるという乱暴な一面があります。

しかしスサノヲノミコトは乱暴な反面八岐大蛇(ヤマタノオロチ)に苦しめられていた人々を助け英雄的性格もあります。

このスポットについて

「出雲国風土記」に「須佐社」と記載されています。 古来スサノヲノミコトの本宮とされていました。 社家の須佐氏は、スサノヲノミコトの子の八島士奴美神(ヤシマシヌミノカミ)を祖とすると伝えられています。

「延喜式神名帳」に「須佐神社」と記載され、国幣小社に列しています。中世には「十三所大明神」「大宮大明神」、近世には「須佐大宮」と称し、その大きさが感じられます。明治4年(1871年)に延喜式に記載される「須佐神社」に改称しました。

須佐の七不思議

須佐の七不思議

  1. 塩ノ井(しおのい)・・・スサノヲノミコトが土地を清めた水で、「稲佐の浜」とつながっていて潮の満ち引きで湧き出る水量が違うとか。
  2. 落葉の槇(おちばのまき)・・・妻櫛名田比売命(クシナダヒメ)がお産の時に使用した松葉で綴った槇葉で、今でも槇葉の縁に松葉で刺したような穴があります。
  3. 影無桜(かげなしざくら)・・・隠岐国で不作が続いた時「この桜が隠岐国に影を作っているからだ」と木を切り倒したことからその切り株から生えた桜は以後大きく茂ることはなくなりました。
  4. 星滑(ほしなめら)・・・神社の西方の山頂に白い斑点(なめ)があり、これは星が光るのだと云われていてその光沢によってその年の豊作・不作がわかるようです。
  5. 雨壺(あまつぼ)・・・この雨壺といわれる大岩の穴をかき回すと大洪水がおきると云われていて、これを犯したため村中が洪水の被害にあって、かき回した本人は村から追い出された事実があるとか。
  6. 相生の松(あいおいのまつ)・・・本殿の裏にある松で、一本で男松と女松の両肌をもった木です。今は枯れて跡だけが残っています。
  7. 神馬(しんめ)・・・昔、藩主や武将が神社に納めた馬はどんな馬でも予知能力のある白馬に変わったといわれています。今は、その馬達のお墓が残っています。


スサノヲノミコトの御魂を祀る日本で唯一の神社

須佐神社本殿

ヤマタノオロチを倒した日本神話のヒーロー、スサノヲノミコト。 妻と妻の両親の神様も一緒にお祀りされています。

スサノヲノミコトが各地を開拓した後にこの地に来て最後の開拓をし、「この国は良い国だから、自分の名前は岩木ではなく土地につけよう」と言って「須佐」と命名し、自らの御魂を鎮められました。

ゆかりの神社は幾つかありますが、須佐神社はその中で唯一その魂をお祀りしている神社なのです。


樹齢1300年のご神木・大杉

本殿裏の大杉

須佐神社の神域の中で、とりわけ強烈なパワースポットになっているのが本殿の裏手側にある樹齢1300年を超えるこの御神木の周りだと言われています。

この『大杉』は幹の周囲が6メートル、根の回り9メートル、樹高約21メートルの大木です。

推定樹齢は1300年。

この大杉は昔、加賀藩から帆柱にと金八百両で所望があった時、須佐国造がこれを断ったと伝えられています。 須佐の国をあげて大切にされ、スサノオの懐に抱かれた樹木です。

現在はご神木を守るために囲いができていますので、直接幹に触れることはできませんが、ご神木の根に触れ、その生命力を感じてください。


天照社(須佐神社前)

天照社

須佐神社を参拝したら必ず、天照社にも参拝してください。

スサノヲノミコトの姉神であるアマテラスオオミカミの社が神社正面の道をはさんで向かいにあります。

暴れん坊の弟をいつも母イザナミノミコトにかわって愛した姉らしく、木立の中から、ひっそり弟を覗くような位置に鎮座しています。


所在地と周辺スポット


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境内マップ


アクセスガイド

一畑バス(須佐線)JR出雲市駅発佐田大橋降車 徒歩40分

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